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現役美容師、THE SALONS、宅建、キックボクシングを続けて分かったこと【後編】──「時間がない」は、やらない理由にならなかった。

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前編では、42歳から始めたキックボクシングが、いつの間にか仕事と同じくらい「覚悟」と「コミット」が必要なものになった話を書きました。

今回は、その先の話です。

僕はこの10年間、キックボクシングだけをやっていたわけではありません。

現役美容師としてサロンに立ちながら、THE SALONSを運営してきました。

その中で、宅地建物取引士の資格にも合格しました。

もちろんキックボクシングの練習も続けていました。

こう書くと、「よくそんな時間があるね」と言われることがあります。

でも僕自身は、時間がたくさんあったとは思っていません。

むしろ逆です。

やりたいことが多かったからこそ、時間の使い方を真剣に考えるようになった。

それが一番近いと思います。

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宅建に受かったのも、特別に時間があったからではない

宅建の勉強をしていた時も、当然仕事は普通にありました。

美容師として現場にも立っていましたし、THE SALONSの仕事もありました。

キックボクシングの練習も続けていました。

だから「時間ができたら勉強しよう」では、たぶん一生受からなかったと思います。

先に時間を作るしかありませんでした。

試験日が決まっている以上、そこから逆算して、自分がどの時期までにどこまで進めなければいけないかを考える。

仕事の予定を見ながら、勉強に使える時間を確保する。

思ったより進んでいなければ修正する。

これも、試合に向けた減量や練習とほとんど同じ感覚でした。

別に自慢したいわけではありません。

僕が言いたいのは、

時間は「空く」のを待つものではなく、目的に合わせて作るものなんだと思う。

ということです。

忙しいからできないことは当然あります。

何でも全部できると言いたいわけでもありません。

でも、本当にやりたいことや必要なことなら、今使っている時間の中からどう確保するかを考える。

僕はこの10年間、それをかなり繰り返してきました。

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1日は24時間しかないから、優先順位を決める

現役美容師としてお客様を担当しながら、THE SALONSを経営し、格闘技の練習にも行く。

それぞれを本気でやろうとすると、適当に予定を入れていたらすぐ破綻します。

だから予定は、「空いているところに入れる」という感覚ではなくなりました。

何をいつまでに終わらせるのか。

その時期に自分が何を優先するのか。

試合前なら格闘技の比重が少し上がることもありますし、大きな仕事があれば当然そちらに集中する時期もあります。

全部を毎日同じ比率でやる必要はないんです。


大切なのは、自分が今どこに力を使うべきかを自分で分かっていることだと思っています。

僕は仕事でも格闘技でも、目標をなるべく曖昧にしないようにしています。

現在地が分かれば、次に何をすべきかも分かりやすくなる。

予定通りに進んでいなければ修正すればいい。

経営でKPIを見るのも、試合までの仕上がりを確認するのも、僕の中ではほとんど同じ考え方です。

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仕事以外のコミュニティーを持てたことは、大きな財産になった

キックボクシングを続けて、本当に良かったと思うことがあります。

それは、仕事とはまったく違う人間関係ができたことです。

美容業界にいると、当然ですが美容師や美容関係の人と話す時間が多くなります。

会社を経営していれば、経営の話をする人も増えます。

でも格闘技の世界に入ると、普段なら接点のなかった人たちと出会います。

経営者もいれば、若くて夢に向かって努力している人もいる。

プロとして戦っている選手もいます。

そこで一緒に汗をかいていると、普段の肩書きはあまり関係ありません。

会社では社長でも、ジムでは普通に後輩に教えてもらいます。

若い選手にボコボコにされることもあります(笑)。

でも、それがすごくいい。

年齢も立場も違う人たちが、それぞれの目標を話しながら本気で取り組んでいる。

僕にとって、その環境は仕事だけでは得られなかった大きな財産になりました。

若い人の夢を聞けば刺激をもらいますし、プロ選手の覚悟を見れば、自分もまだまだだと思います。

経営者同士で話していても、仕事の場とはまた違った本音が出てくる。

こういう人間関係ができたことは、格闘技を続けてきた大きな意味の一つだと思っています。

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だから「美容師FIGHT CLUB」も作った

その延長で、今では美容師FIGHT CLUBという、美容師が集まるキックボクシングのコミュニティーも作りました。

僕一人の趣味だったものが、同じ美容師同士で体を動かし、仕事以外の目標を持てる場所になっています。

美容師は、本当に仕事が生活の中心になりやすい職業です。

僕自身も美容師という仕事が大好きですし、今も現役で続けています。

でも、仕事以外に本気になれる場所を持つことは、むしろ仕事にも良い影響を与えると思っています。

美容とは違う人と出会い、違う価値観に触れ、仕事では味わえない悔しさや達成感を経験する。

そうすると、また美容師や経営者として仕事に戻った時に、見える景色も少し変わります。

僕のInstagramがTHE SALONSとキックボクシング中心になっているのも、今の自分をそのまま表しているんだと思います。

美容師も経営も格闘技も、自分の中では全部つながっています。

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本気で取り組む人は、応援したくなる

格闘技の世界にいると、本気で頑張っている人を近くで見る機会が本当に多いです。

プロを目指して毎日練習する若い選手もいれば、仕事をしながら限られた時間で試合を目指している人もいます。

そういう姿を見ていると、自然と応援したくなります。

僕自身も、ここまで自分一人で来たわけではありません。

練習に付き合ってくれた人がいる。

試合を組んでくれた人がいる。

応援に来てくれた人もいる。

対戦してくれた選手もいる。

本気で取り組んでいるからこそ、周りから支えてもらえた部分も大きかったと思います。

これは仕事でも同じです。

本気で独立しようとしている美容師を見ると、僕も応援したくなります。

口では「いつかやりたい」と言っている人と、実際に動き出している人では、周囲の反応は変わります。

本気は、意外と人に伝わります。

そして、本気で頑張っている人には、応援してくれる人が現れる。

これはこの10年で、僕自身がかなり実感したことです。

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42歳でキックボクシングを始めた時は、ただ痩せたかっただけでした。

そこから約18kg落とし、10年間続けて、50歳を過ぎてから後楽園ホールで3度戦うことになりました。

その間に美容師を続け、THE SALONSを運営し、宅建にも合格しました。

振り返ると、特別な才能があったとは思いません。

ただ、自分がやると決めたことに対して、どう時間を作るかを考えてきただけです。

そして何かに本気で取り組むことは、年齢に関係なく自分を成長させてくれると感じています。

仕事だけに限らなくていい。

自分が「これをやりたい」と思えるものに、本気で向き合ってみる。

その過程で新しい人と出会ったり、今まで知らなかった自分を知ったり、仕事にも良い影響が戻ってきたりする。

僕の場合、それがキックボクシングでした。

ダイエットのつもりで始めたものが、ここまで自分の人生に影響するとは思っていませんでした(笑)。

だからこれからも、現役美容師として、THE SALONSの経営者として、そしてキックボクシングにも向き合いながら、自分で決めたことにはしっかりコミットしていきたいと思っています。

時間があるから挑戦するのではなく、挑戦すると決めるから時間の使い方が変わる。

この10年で、僕が一番実感していることかもしれません。

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THE SALONS Japan株式会社
代表取締役/現役美容師/宅地建物取引士
清水 秀仁

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